2017年4月23日日曜日

Looking Out / Peter Ind

こんばんは、JazzyIsshiです。今夜はイギリス出身のTristano派のベース奏者、Peter Ind(1928-存命 )が作ったWaveという会社へ自身のコンボで録音した作品です。

Looking Out / Peter Ind
Wave LP-1
Wave Records, 11,Swakeleys Drive , Ickenham, Middlesex, England



A
1  Blues At The Den (Ind-Ball-Schackman)
2  Arak (Ind)
3  Yesterdays (Kern-Harback)
4  Renee (Ind)
B
1  Love Me Or Leave Me (KAhn-Donaldson)
2  Patricia (Ind)
3  Double Bass Blues (Ind)
4  Ind Imp (Ind)


A1,3 1960
Ronnie Ball(p), Al Schackman(g), Peter Ind(b), Dick Scott(ds), Sheila Jordan(vo)

A2,4 B1,2,3,4
Sal Mosca (p), Joe Puma(g), Peter Ind(b), Dick Scott(ds)

スタンダードのA3,B1以外はいわゆるフリーインプロビゼーション風の演奏です。録音も文献によっては1957-60年と書かれていますが、Ind自身によるジャケ裏のライナーには何の記載もありません。
Sheila Jordan(1928-存命)はDuke Jordan(p)の妻でしたが、いまでも元気で昨年来日してBlue Noteで歌ったようです。他はJoe Puma(1927-2000),Ronnie Ball(1927-1984), Sal Mosca(1927-2007),が鬼籍に入っています。

特筆すべきはジャケット写真です。Indが覗いているのは赤道儀(天体観測専用の架台)に乗った天体望遠鏡なのです。Jazzのレコジャケに望遠鏡が使われた稀有な例でしょう。
しかし、良く見ると2本ある鏡筒のうち、Indが覗いているのは変です。アイピースがとても大きく、その上、合焦のための機構がありません。つまり天体用ではなさそうです。下段の鏡筒はファインダが無いのが難点ですが、見るからに天体望遠鏡です。
1990年頃九州大学の坂上務先生にこのジャケをお見せして、どこの望遠鏡がお尋ねしたのですが、分からないとの返答でした。









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