こんばんは、JazzyIsshiです。またも臨時休業しました。今夜は、これまでよりぐっと新しくなってBud Powell(1924-1966)のトリオです。それも1957年のRCA盤です。Bud Powellはご存知Modern Pianoの開祖と言われます。Teddy WilsonやBilly Kyleのスタイルから出発して1945年頃にはModernなスタイルを身に付けていたといわれますが、私にはArt Tatumの影響を強く感じます。イントロやコーダの弾き方はどうかするとTatumそのものです。1950-60年代に多くの追随者を生みました。
Bud Powell/Swingin' With Bud
1 Another Dozen (Duvivier)
2 Like Someone In Love (Van Heusen-Burk)
3 Salt Peanuts (Gillespie-Clarke )
4 She (Shearing)
5 Swedish Pastry (Kessel)
6 Shaw 'Nuff (Parker-Gillespie)
7 Oblivin' (Powell)
8 In The Blues of Evening (D'Artega-Adair)
9 Get It (Powell)
10 Birdland Blues (Powell)
11 Midway (Powell)
1957 February 11
Bud Powell Trio
Bud Powell(p), George Duvivier(b), Art Taylor(ds)
Bud Powellは多くの追従者がいますが、テクニックとハーモニー感覚(特にバラードの)において独特の境地を切り開いており、追従者がいずれも小物に見えて(聞こえて)しまう圧倒的な存在感があります。
調子の乱高下を繰り返していた1950年代半ばにあって、1957年という年は奇跡的に好調を取り戻していました。このCDはタイトルの通りSwingテンポの曲主体ですが、Like Someone in LoveやIn The Blue of Eveningではスローテンポの奏法を聞かせてくれます。
ベースのGeorge Duvivier (1920-85) は1950年代前半からよくPowellの録音に付き合っています。
Art Taylor (1929-95)は当時の超売れっ子ドラマーで録音も非常に多いのですが、ここでは、ソロスペースも少なく地味な感じがします。同じピアノトリオでもRed Garlandでは存在感があったのに、天才Powellに気おされてしまったのでしょうか。
Powell作とクレジットされたGet ItはLullaby of Birdlandの変種です。Midwayもスタンダード曲のコードを借りたもののようです。
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