2020年8月18日火曜日

The Tatum/Hampton/Rich Trio

こんばんはJazzyIsshiです。今夜は3名の名人の顔合わせです。

The Tatum Hampton Rich Trio
Pablo MW1240

A
1  What Is Thie Thing Called Love (Porter)
2  I'll Never Be The Same Malneck-Signorelli)
3  Makin' Whoopee (Donaldson)
B
1  Hallelujah (Youmance)
2  Perdido (Tizol)
3  More Than You Know (Youmance)
4  How High The Moon (Hamilton-Lewis)

1955 August 1, LA
Lionel Hampton (vib), Art Tatum (p), Buddy Rich (ds)

Norman Grantzは傘下の大物ミュージシャンを組み合わせて多くの録音を残しました。他流試合はJazzの醍醐味でもありますが、Art Tatumとの組み合わせはなかなか難しいものがありました。定評の高いBen Websterの他、Roy Eldridge, Benny Carter, Buddy DeFranco等との組み合わせがありますが、それぞれ面白い内容でした。このTrioはベースが居ないので何となく建てつけが悪るそうに思えますが、聞いてみるとそんなことはありません。soloだろうが、伴奏だろうがお構いなく音符過多で弾き続けるTatumのスタイルには本来ベースは必要ないのでしょう。
曲は他流試合らしく、有名曲で固められています。打ち合わせも不要のまま即演奏されたのではないだろうかと想像されます。造りがEasy Goingなだけに粗削りで、その分Jazzyともいえるでしょう。Art Tatum (1910-1956)はこの翌年世を去りました。

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