2017年7月27日木曜日

Bud Powell in Paris

こんばんは、JazzyIsshiです。今夜は軽めの、とは言っても巨人Bud Powell (1924-1966)の人気盤のTrioです。

Bud Powell in Paris
Reprise Records, 28P2-2480




1  How High The Moon (Lewis-Hamilton)
2  Dear Old Stockholm (trad.)
3  Body and Soul (Heyman-Sour-Eython-Green)
4  Jor-du (Jordan)
5  Reets And I (Harris)
6  Satin Doll (Ellington-Strayhorn)
7  Parisian Throughfare (Powell)
8  I Can't Get Started With You (Duke-Gershwin)
9  Little Benny (Harris)

1963 February , Paris
Bud Powell (p), Gilbert Rover(b), Carl "Kansas Fields" Donnell (ds)

もう晩年に近づいたBud Powell(1924-1966) の1963年の演奏です。まだ、39歳ですから本人も3年後に死んでしまうなど微塵も思っていなかったことでしょう。独特の暗さのあるピアノは健在で、もつれるというほど指ももつれておらず、選曲も簡単に選んだ感じで、気分爽快に録音は終わったのではないかと思います。

1はHow High The Moonで始まるが、Ornithologyで終わります。2がGetsとクレジットされていますが、Sweeden民謡です。Body And SoulはいかにもPowellらしいバラード表現です。Satin DollはあまりにPopな選曲ゆえかPowellらしさが希薄です。Parisian Thoroughfareは自分のOriginalでパリでの録音にふさわしい曲です。多くの録音で後半、破綻して演奏が止まってしまうものがありますが、ここでは、Kansa Fieldに助けられて弾き切った感じです。数ある録音の中でも最も短い演奏です。

Gilbert Rover (1939-2007) はそこそこ多くの録音に登場する堅実なBass Playerです。Carl "Kansas Fields" Donnell (1915-1995)は、この録音ではウルサイdrummerとして評判を落としていますが、Swing時代にはTeddy Wlsonとも共演して野蛮な演奏を聞かせます。しかし、古いdrummerの割に新しい演奏を心がけている様子が窺えます。










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