2017年1月25日水曜日

Woody Herman / One Night Stand!

こんばんは、JazzyIsshiです。今夜もBigBandです。Woody Herman(1913-87)は1930年代末から自らのBigBnadを持ち時代に合わせてスタイルを変えながら後年までBigBandを率いました。このCDは1951年にハリウッドのパラディウムに出演した時の実況録音です。Bandの全盛期は1945-1948年頃なので、1951年はやや停滞期にあったのかも知れません。

Woody Herman / One Night Stand!
Bandstand TKCB-70069

















1  Blue Frame (Bishop)
2  Perdido (Tizol)
3  Lonesome Gal (Tizol)
4  Early Autumn (Burns)
5  By George (Shearing)
6  Pennies From Heaven
7  Don't Take Your Love From Me (Nemo)
8  You're My Everything (Warren-Dixon-Young)
9  More Moon (Rogers)
10 Perdido (Tizol)
11 Blue Frame (Bishop)
12 Sonny Speaks (Berman)
13 The Boy Next Door (Youmance-Harback)
14  I Apologize (Hoffman-Goodheart-Nelson)
15 By George (Shearing)
16 Don't Take Your Love From Me (Nemo)
17 You're My Thrill (LAne-Washington)
18 Laura (Arlen-Mercer)
19 Woodchopper's Ball (Herman-Bishop)
20 Four Brothers (Giuffre)

1,2,3,4,5,6,7,8,9,10  1951 May 15, Palladium, Hollywood
11,12,13,14,15,16,17,18,19,20  1951 May 25, Palladium, Hollywood
Woody Herman and his Orchestra
Don Fagerquist, Doug Mettome, Roy Caton, Shorty Rogers (tp), Herb Randel, Urbie Green, Jerry Dorn(tb), Woody Herman(cl,as,vo), Phil Urso, Jack Dulong, Kenny Pinson(ts), Sam Staff(bs), Dave McKenna(p), Red Wooten(b), Sonny Igoe(ds), Dolly Houston(vo)

1951年といえば、がちゃがちゃのBe-Bopが一段落して、さらに揺り戻しのCool Jazzも一段落し、West Coast Jazzの時代へと移り変わる時期にあたっています。Herman楽団は、解散-再結成を繰り返し、その度にメンバーが弱体化していた時期にあたります。顔ぶれを見るとそれなりに有名な人も含まれていますが、何となく1947年頃に比べると小粒な感じです。選曲もスタンダード中心で、冒険が少なくなった感じがします。

Don Fagerquist(1927-1974)とDoug Mettome(1925-64)は1940年代のGoodmanやKrupa楽団で活躍した人です。Shorty Rogers(1924-94)はStan Kenton楽団からの借り物でしょうか。Dave McKenna(1930-2008)はキャリアをスタートさせたばかりでしょうか、Soloスペースが全くありません。Red Wootenも後年Goodmanのコンボに加わった、良く言えば趣味の良い、悪く言えば大人しい演奏をする人で、Chubby Jacksonのアンプ付き5弦ベースの威力を知っている人には食い足りないかも知れません。

Juan TizolのLonesome Galはエリントン楽団の演奏はありません。ホンとにJuan Tizolかと疑いたくなるボーカルナンバーです。

リーダーであるHermanのsoloはほとんど出てきません。

演奏は、良くまとまっていますが、実況に付き物の歓声も聞かれず観客も大人しいく聞いています。唯一の聞きものはアップテンポでのSonny Igoe(1923-2012)のドラミングです。More Moon(How High The Moon)でのバンドをプッシュするドラミングはこれがJazzだって感じがします。

夭逝のトランぺッターSonny Berman(1925-47)のSonny Speaksや初期のヒット曲Woodchopper's Ball、傑作Four Brothersが聞ける5月25日の演奏が私の好みです。音質も1951年にしては上々です。













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