2017年1月22日日曜日

The Ragtime Piano

こんばんわ、JazzyIsshiです。今夜は古いRagtimeのPiano RollをCD化した演奏です。Piano Rollは演奏家の録音そのものではなく、後にパンチ穴を修正したりテンポを変えたりできるので、額面通りには受け取らないほうがいいかも知れません。Ragtimeは完全に譜面化された音楽でしたが、シカゴのMortonやNew YorkのJohnsonによってアドリブ主体のStride Pianoへと発展していきました。Stride PianistのルーツはRagtimeにあるわけですが、こだわりのない彼らはRagtimeから脱却した後も自らの音楽をRagと呼んでいました。

The Ragtime Piano
Inst 006 made in EEC




1  Regal Stomp (Blythe-Clarke)
2  Something Doing (Joplin-Hayden)
3  Weeping Willow Rag (Joplin)
4  Ole Miss Rag (Handy)
5  Magnetic Rag (Joplin)
6  Charleston Rag (Blake)
7  It's Right Here For You (Bradford)
8  Fare Thee Honey Blues (Bradford)
9  Shriveport Stomp (Morton)
10 Steeplechase Rag (Johnson)
11 Twilight Rag (Johnson)
12 Got to Cool my Doggied Now (Schaefer-Thompson-Williams)
13 Nobody But My Baby (Williams-Razaf)
14 Mr. Freddie Blues (Shayne)
15 Maple Leaf Rag (Joplin)

1,14  Jimmy Blythe
2,3,4,5,15  Scott Joplin
6,7,8  Eubie Blake
9  Jelly Roll Morton
10,11 James P. Johnson
12,13 Fats Waller
録音年月日、採音年月日不詳

Jimmy Blythe (1901-31)は日本ではほとんど知られていないラグタイムピアニストです。14は1930年の作品ですが、RagtimeというよりBoogie Woogieです。後半はアドリブ風フレーズがたくさん入っています。
 
Scott Joplin (1868-1917)はRagtimeの元祖と思われている人物で多くの作品を作っています。4のOle Missはディキシーのスタンダードになりましたが、Joplinがこれを演奏していたとは想像していませんでした。
 
10,11のJames P. Johnsonはピアノロールということがあって古風な演奏に終始している感じです。12,13のFats Wallerは18歳頃の演奏ですが、Johnson同様古風な演奏でWallerの特徴はあまり感じません。
 
Eubie Blake (1887-1983)は90歳頃まで各地のJazz Festivalに生きている化石として登場し達者なピアノを聞かせてくれました。
 
9は生録音もたくさん残っているJelly Roll Morton (1890-1941)の代表作ですが、いい音で聞くとMortonのピアノは名人だったことが分かります。
 
10,11のJames P. Johnson(1894-1955)はピアノロールということがあって古風な演奏に終始している感じです。12,13はFats Waller(1904-1943)の18歳頃の演奏ですが、Johnson同様古風な演奏でWallerの特徴はあまり感じません。

15のMaple Leaf Ragを聞くと、Jazzの発生より前にSwingするRhythmがRagtimeの中で形成されていたのが分かります。



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